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日なたに強い植木と日陰に強い植木

私は樹木について知識がなかった頃、木は全て日当たりが良いところに植えなければいけないものだと思っていました。
木はみんな日向が好きで、日陰に植えると育たなかったり弱りやすいのだと。
私以外でも、あまり植物について知らない方で同じような認識の方は少なくないと思います。(私の妻もそうみたいです)

しかし、樹木について調べているうちに、日向に強い木、あるいは好む木と、反対に、日陰や半日陰に強い、あるいはそうした環境を好む木があること知りました。

何も知らずに好きな木を好きな場所に植えていては、木に病気や害虫を寄せつけたり、弱らせて育たなくなることにもなりかねません。

反対に、樹木の性質を知ることで、庭全体の日照条件を生かして色々な木をレイアウトして植えることができます。

例えば、日陰や半日陰を好む木や、午前中だけの日照を好む木には、日向に強い高木を上手く配置して木陰を作ってあげると良いですし、高木が作る木陰のスペースにも紅葉が綺麗な木を植えたいのであれば、日陰に強い中木や低木を植えるといったこともできます。

日照に強い木を“陽樹”、日陰に強い木を“陰樹”という表現をすることもあるそうです。

今回は、そうした庭木のレイアウトをするための強い味方となってくれる日なたに強い木と日陰に強い木を紹介したいと思います。好みの植木や庭に合う植木をお探しの方の参考になれば幸いです。

個人的に常緑の樹種より落葉の樹種の方が好きな木が多いので、取り上げるのは、落葉樹が多めになってます。常緑樹は葉や実に有毒な物が多く、樹液が皮膚のかぶれを起こす要因になるものも少なくないので、小さいお子さんや犬などのペットがいるご家庭は、その点もお気をつけください。

こちらはおすすめの植木屋さんです。品種も樹形も豊富で選択肢が多いので助かります。

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日向に強い庭木

落葉樹

ヤマザクラ

ヤマザクラは、半日陰くらいの環境でも特に弱ることはなく育つそうですが、バッチリ日が当たる場所で健康に育ちます。高木ですし、横に広く枝が伸びていく性質があるため、一本でも見応えがありますし、木陰を作る役割にも向いています。

一般的に病害虫の被害を受けやすい桜ではありますが、同じ桜の品種であるソメイヨシノよりは強い傾向があります。
私の隣のお宅に高さが6mくらいのヤマザクラが2本ありますが、これまで消毒などをしなくても一度も病害虫の被害は受けていないそうです。そちらのヤマザクラが日当たりも通気性もバッチリな環境に植えられているということもあると思います。

桜なので花も綺麗ですし、ソメイヨシノよりは花が長く持ち、秋には期間は短いですが黄葉も楽しめます。

コナラ

コナラは、都会の直射日光やコンクリートの照り返しがガンガンあたるような場所では配慮が必要なようですが、基本的に日照条件にはあまり気を遣う必要はなく、日当たりにも強いですし、半日陰くらいでも特に問題なく育ちます。

コナラも高木に分類されます。

幹肌がゴツゴツして「これぞ雑木」という武骨な趣があり、雑木林風の雰囲気が好きな方にはぴったりの樹種です。

自然に任せていても樹形の雰囲気に趣が出ますし、他の木に木陰を作り、かつ、他の木が枝葉を伸ばすスペースを作りたいのであれば、下枝をどんどん選定していくことで上にスラーっと伸びていきます。

紅葉も真っ赤ではなく、オレンジ色、茜色、橙色といった色合いになり、葉持ちも良いので長い期間、紅葉が楽しめます。

コナラはどんぐりが生る木としても有名で、小さな子どもたちにとっては木登りもしやすく、どんぐりも落としてくれる素敵な木になります。

シラキ

シラキは、小高木という分類に入る樹種でヤマザクラやコナラほど名前は知られてないないと思いますが、ヤマザクラと同じで陽樹として扱うのにふさわしい木です。
紅葉が綺麗で大きな実がなる特徴を持っています。

剪定をしなくても樹形が整いやすく、高さもヤマザクラやコナラほど大きくならないので、比較的、扱いやすい樹種だと思います。

自然と幹の下部には枝や葉が無くなり、上部で大きな葉が茂るので、他の中木や低木に木陰を作ってあげる役割にも適しています。

ヤマボウシ

葉が丸っこく優しい印象で、初夏の白い花と葉の緑の組み合わせが素敵なヤマボウシ。

秋の紅葉や上に広がって伸びていく樹形も魅力です。

ヤマボウシは日なたでも健康に育ちやすいですが、日当たりが良いほど大きく逞しくなりますので、繊細な雰囲気を保ちたいのであれば、他の高木の木陰になるような場所にしましょう。

アオダモ

アオダモは、半日陰くらいでは問題ないですが、強い木陰だと弱りやすいようです。少なくとも1日に数時間は日光が当たるようにすることが望ましいです。
病害虫には特に気をつける必要はなく、高木という分類ですが、樹高はヤマザクラなどに比べると樹高は低く収まることが多く、成長も緩やかです。

アオダモの幹肌はスベスベしており、白斑が出やすいのも特徴で、幹肌だけでもおしゃれに見えます。樹形がスラっとしており、枝葉も小ぶりで野趣がありながらもモダンな雰囲気も感じます。

アオダモはあまり手もかからず成長が緩やかなこともあってか、とても人気な樹種で、特に庭木としては株立ちのアオダモが選ばれているようです。私自身も株立ちと単木を合わせて3本植えています。

常緑樹

常緑ヤマボウシ

落葉のヤマボウシも日なたに強い樹種ですが、常緑のヤマボウシも強いです。常緑ヤマボウシは落葉のヤマボウシほどは高くならず、放っておいても3~5mほどに収まるそうです。

病害虫には強く、かわいい花や実が特徴的です。常緑種でありながら、冬に霜が降りる地域では紅葉も楽しめます。近年、色々な品種が開発されており、品種によって紅葉の色合いや花の色合いなどが様々です。

ソヨゴ

ソヨゴの樹高も常緑ヤマボウシと同程度で、3~5mほどに収まることが多いようです。

病害虫に強く成長が緩やかで半日陰くらいでも問題なく育ちます。高木の木陰などの環境では雑木の雰囲気に合った樹形になるそうです。

ソヨゴの実は人間や犬などの動物に対して軽度の毒性がありますので、小さなお子様やペットを飼われている方はお気をつけください。

日陰に強い庭木

落葉樹

クロモジ

クロモジは枝や幹の香りが特徴的で、高級ようじに使用されることで知られています。

樹高は2m前後で低木に分類され、樹形はすっきりした雰囲気で枝が上向きに伸びていくのも特徴です。
秋には鮮やかに黄葉し、紅葉する高木や中木などのそばに植えてあると赤と黄色のコントラストが映えるのではないでしょうか。
クロモジほどはっきりと黄色に染まる樹種は多くはないので、貴重な存在と言えます。

ナツハゼ

ナツハゼは紅葉の時期の葉色の変化が緩やかに進んでいき、オレンジ色から紅になるまで長く紅葉を楽しめます。
落葉するまでの期間も長く、枝ぶりも葉も柔らかい雰囲気があり、鑑賞価値が高い樹種だと思います。
樹高は低木に分類され、高くても5mくらいだそうです。

「日本のブルーベリー」とも言われており、ブルーベリーのような実がなりますが、酸味が強いため生食よりはジャムにする方が多いそうです。

病害虫にも比較的強く、ギラギラな日光が長時間あたらないようにさえ気をつければ、日陰にも耐えるので、育てやすい木でもあります。

ツリバナ

ツリバナも樹高はクロモジやナツハゼと同程度です。

柔らかい雰囲気の枝葉や紅葉が魅力で、花がぶら下がるように生り、実が赤くなります。
クロモジやナツハゼ同様、高木や中木の木陰に植え、雑木林の雰囲気を作るのに適していますが、実にはかなり強い毒がありますのでご注意ください。

マユミ

マユミはツリバナと同じ科の樹種ですが、ツリバナより日当たりにも日陰にも強いそうです。

枝ぶりもツリバナとは違い、割とかための印象ですが、可愛らしい実に強い毒性があるのは同じです。

常緑樹

カクレミノ

カクレミノは自然状態では樹高が5~10mになりうる小高木に分類される木です。

日陰を好み、強い日なたでは弱ります。高木で日陰を好む珍しい樹種だと言えます。

葉の形が特徴的で天狗のうちわのような切れ込みがある大きな葉がなります。木が大きく成長すると丸い形の葉が多くなり、葉のサイズは小さくなっていきます。

樹液に毒性があり、触れると肌がかぶれることもあるのでお気をつけください。

シャリンバイ

シャリンバイは最高でも4mほどに樹高が収まる、低木に分類される樹種です。日なたにも耐えるのですが、枝ぶりが荒々しくなるので、雑木林の雰囲気を求める方は木陰や日陰で育てると良いと思います。

白い花やブルーベリーのような見た目の実がなりますが、実は食用としては特に栄養も味もありません。

シャリンバイには特に毒性はありませんので、小さなお子様やペットにとって安心して植えることができる常緑の低木をお探しの場合には適した樹種だと思います。

まとめ

以上、数多ある樹種のなかの日なたに強い樹種と日陰に強い樹種をほんの一部ですが取り上げました。樹高や病害虫への耐性、毒性なども鑑みて、私なりに庭木として扱いやすい樹種を選んだつもりです。

この記事をまとめてみて思ったのは、取り上げた樹種が高木か低木に二極化したということです。確かに中木と分類される樹種には、日当たりは好むが西日は嫌うと言われる木や、幹への直射日光は避けた方が良いとされる木が多いように思います。

今回取り上げた樹種に好みの木が無くても、庭にどうしても植えたい好きな木に適した日照条件を用意してあげるための木として扱うこともできるので、庭木のラインナップを選定中の方に参考にしていただければと思います。

植木のインターネット購入を検討している方は、こちらの記事もご覧ください。私が実際に色々なショップで購入してみた結果のおすすめの植木屋さんも紹介しています。

植木を選定中の方に向けた別の記事もあります。よろしければご覧ください。

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