「植木の根元に木くずのようなものが落ちている。カミキリムシにやられているかも」と、テッポウムシの穴を探すけど、探せども探せども見つからないという事態に陥っていませんか?
私もこの経験をしました。
ある日、運営している施設の敷地に植えているイロハモミジの根元にテッポウムシの糞くずらしきものを見つけたため、幹にそれらしき穴がないか探したのですが見つからず、その日は諦めて帰りました。
しかし、次の日も次の日も新たに糞くずらしきものが落ちています。

糞くずが落ちている位置からすると、食害は根元近くにあるはずなのですが、なかなか見つからないため、「もしかして」という気持ちで根元の土を少し掘って探してみると、“ビンゴ”でした。

早速、用意していたテッポウムシ用の殺虫剤のノズルの先で穴を特定してみると、入り口はかなり小さく、ノズルがちょうど刺さるくらいでしたが、奥行きは2~3cmくらいあったと思います。
そして、殺虫剤をたっぷり注入して撃退したという話でした。
単に穴が見つからず、穴を探すための参考にこの記事を読んでいる方にとっては、ここまでの話で充分だと思いますが、そもそもカミキリムシやテッポウムシの食害のことをあまり知らないという方に向けて、簡単に説明したいと思います。
カミキリムシ・テッポウムシとは
ご存知の方もいると思いますが、カミキリムシとはこういう虫です。

この画像のカミキリムシは成虫の状態で、この虫が木に卵を産み付け、孵化した幼虫がテッポウムシです。
テッポウムシは1~3年くらいかけて木の内部を食い荒らし、成虫になり巣立っていくそうです。
被害を受けていることに気づくのが遅れると、植木に甚大なダメージを与え、最悪の場合、枯れてしまいます。
庭木を大事にしたい人にとっては、とてもやっかいな問題です。
見つけ方
被害を小さくするためには食害を早期に見つけることが重要なのですが、発見は簡単ではありません。
食害を受けると、十中八九、株元に木くずのようなものが落ちると言われています。
多くの場合、植木の根元から50cmくらいまでの高さに穴をあけるからだそうです。
とはいえ、日常的に植木の観察をしていても、株元までチェックする方はそれほど多くはないのではないでしょうか。
ですから、次の項で書くような被害を受けやすい樹種や条件というのを知っておき、該当する木を特に気をつけて観察することが大事だと思います。
食害を受けやすい樹種・条件
被害を受ける可能性は、少なからずほとんどの樹種にあるのですが、被害を受けやすい樹種というのがあるそうです。
この記事で例にあげたイロハモミジをはじめとするカエデ科の木は、被害を受けやすい代表的な樹種です。
イロハモミジの他にはヤマモミジ、コハウチワカエデ、イタヤカエデ、メグスリノキなどもカエデ科の樹種です。
他にはバラ科の木や、柑橘類、栗、桃などの果樹なども被害を受けやすい樹種だそうです。
それに加えて、木が弱っていると被害を受けやすいという側面があります。
これはカミキリムシに限らず、他の害虫に対しても言えることで、木が健康だと害虫を寄せつけにくくなるようです。
人間も健康なときは免疫力が強いですが、疲れていたり体力が落ちていると風邪をひきやすくなったりしますよね。
だから、木が健康でいるために、土壌や日照条件などを木が好むように作ることが大事なのだと思います。
この記事で取り上げたイロハモミジも、本当は1日に数時間だけ日光があたるか、あるいは明るい日陰くらいの日照条件を好むのですが、太陽がカンカン照りになる場所に植えていたのも良くなかったのかもしれません。
夏になると枝が激しく乱れて生えてきていたため、木もストレスを感じていたのかもしれないとも思っていました。
木は全て日光が好きだと思っている人もいますが、案外、強い日照を嫌う樹種は少なくありません。
樹種によって好む条件が違うので、植える前に調べておくことが大切です。
対策
被害を受けない、あるいは、小さく抑えるための対策としては、まずは、先に書いたように樹種ごとに健康に育つ条件を整えてあげることが大切です。
それでも被害を受ける可能性をゼロにはできません。できるだけ木の様子観察をして早期発見を心がけましょう。
そして食害を発見したら、カミキリムシ専用の殺虫剤で退治します。
穴が見つかれば、私が知る限りはこのスプレーが最も簡単で確実に退治できるアイテムなのですが、穴が見つからない場合は、木の幹に塗って内部に浸透させるタイプの殺虫剤もあるようです。
また、退治した後の穴を埋めたり塞ぎたい場合は、剪定の後の切り口などにも塗る癒合剤を使用するのが一般的なようです。
まとめ
以上、テッポウムシの穴が見つからない場合は株元の土に隠れた部分に見つかるかもしれないという話と、テッポウムシ(カミキリムシ)による被害の一般的な対策をまとめました。
テッポウムシの食害痕の変化についてはこちらの記事で記録しています。



