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落葉樹のポット苗の植え付け時期によって気をつけたいこと

一般的に、落葉樹の植え付けの適期は、冬の“落葉中“と説明されていることが多いですよね。
その理由はおおむね、根が休眠していて、移植によるダメージが少なく済むからということだと思います。

しかし実は、落葉中であっても、少しでも春の気配がしだす頃には根から水を吸い上げるようになります。
人にとってはまだ寒い冬でも、意外と根の活動が始まっている場合があるのです。

事実、落葉中であっても、2月頃に剪定すると、剪定した枝の断面から樹液がぽたぽたと滴ることも少なくありません。

また、寒冷地では2月になり春の気配が近づいてきたと思っても、急激に寒が戻り、氷点下はおろか、雪や霜が降り、地面が凍結することも当たり前にあることです。

そんなときは、根も凍ったり、乾燥したような状態になったりしてダメージを受ける可能性があります。
落葉中とはいえ、植木にダメージを与えるリスクを心配することなく植樹できる期間はかなり限られているのです。

とはいえ、必ずしもぴったりベストなタイミングで植え付けできるとは限りません。
落葉してから根が水を吸い始める前で、かつ、地中が凍結しない時期というベストなタイミングではなくても、その時期なりに気をつけるべきポイントをおさえて臨めば、植樹による苗へのダメージを少なくすることができます。

私自身、これまで自宅の庭や運営している施設の敷地に、春夏秋冬、数々の大小さまざまな苗を植えて、数々の失敗と成功をしてきました。
根巻き苗で購入したものを枯らしたことはありませんが、ポット苗で幼い木の場合は枯らしてしまったことが何度かあります。

この記事では、私の経験をもとに、植え付け時期ごとの注意点と、適期度合いを☆の数で説明します。
想定している苗のサイズは、落葉樹のポット苗で、高木なら樹高1m未満、中低木なら60cm未満くらいの苗です。
植木の扱いに慣れない方の参考にしていただければ幸いです。

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11月下旬~12月中旬 適期度:☆☆☆

落葉してしまった直後、あるいはもうすぐ落葉しきってしまうというくらいでも構わないかもしれません。
このタイミングが最も植え付けに適切な時期だと思います。

ただし、この時期でも気温が日中を通して氷点下になるような地域では話は別です。
寒くなってきたけど土が凍結するほどではないくらいの条件が適切です。

12月下旬~2月下旬 適期度:☆

私が暮らしている地域は、この時期だと最低気温は氷点下が当たり前で、最高気温が氷点下のままの日もざらにあります。
地面は凍結して、地中10cmくらいの深さまで凍結することも珍しくありません。

こうした地域では落葉中といえども、植え付けにより根にダメージを与えることがあります。

その理由として私が考えるのは、ポット苗の場合、幼くて根が浅い木が多く、根全体が地表に近くなるため、凍結で傷むということです。
根が凍った状態で、さらに強い寒風が当たり苗がぐらつくことで、根が切れることもあるかもしれません。

また、植え付けの際、ポット苗の場合は根に絡んでいた土が崩れることがあるため、土壌と根との接着を良くするために多くの水を与えることが大切です。
一方で、氷点下の中で植え付けをして大量の水を与えることが、根の凍結によるダメージを大きくするのかもしれないとも思います。

実際、私はこの時期に植え付けた苗を枯らしてしまったことが何度かあります。

とはいえ、この時期であっても地中が凍結しないような温暖な地域であれば、それほど気にしなくて良いかもしれません。

3月~6月 適期度:☆☆

この時期は暖かくなり、根の活動も活発になります。

そのため、この時期に大きな苗を掘り起こして根巻き苗にすると、根に相応のダメージを与えることになりますが、ポット苗であれば掘り起こすことによるダメージはありません。

適切に植え付けをして、根が土壌に定着するまでは水切れしないように気をつければ、割と問題は少ない印象です。
根が活発になる時期なので、定着も早いと思います。

7月~9月 適期度:☆

この時期はとにかく暑くて土壌が乾燥しやすいので、根が小さくて浅いポット苗のような幼い木は特に要注意です。
花の苗と同じくらいの認識で、毎日、朝と夕方の気温が高すぎないタイミングで水やりが出来れば良いのですが、そんなにマメな管理が出来る人ばかりではありません。

基本的にこの時期の植え付けはおすすめしませんが、どうしても植えたいのであれば、根が触れる範囲だけでも土壌を少し粘土質に寄せてみると、乾燥しにくくなって良いかもしれません。

私もこの時期に植え付けることがありますが、購入したポット苗に元々使われている土がフカフカの土だと植え付けるためにポットから取り出したときに崩れやすく、土が崩れた苗は、フカフカの土に植えると枯れやすく感じます。
そのため、フカフカの土が使われているポット苗は、気持ち程度に粘土質に調整した土を被せて植えると成功率が上がりました。

反対に、ポット苗に使われている土ががっちり固まっている場合は、土を崩さずそのまま植え付けることで、枯れを抑えることができています。

10月~11月中旬 適期度:☆☆

この時期は落葉樹であれば紅葉して落葉していく時期になります。
基本的には、落葉するまで植え付けを待つのが望ましいですが、ポット苗であれば、根が完全に休眠する前に土壌に馴染ませる期間が確保できるというふうにも考えることができるかもしれません。

真夏のように激しく土壌が乾燥するわけではありませんし、根からの水の吸い上げもそれほどありませんので、2日に1回くらい水やりができれば枯れることは少ないと思います。
すぐに落葉期がくるので、通常の落葉なのか枯れたのか不安になるかもしれませんが、私はこの時期に植え付けて枯らしたことはありません。翌年の春には芽吹いてきます。

まとめ

以上、私の経験をもとに植え付け時期による注意点をまとめました。
この説明はあくまでも、落葉樹のポット苗を対象にした話です。
常緑樹、あるいは落葉樹でも大きな根巻き苗であれば、少し事情は違うかもしれません。
私自身が常緑樹や根巻き苗を枯らしたことがなく、失敗例に乏しいため落葉樹のポット苗に限定しました。

早く見ごたえのある木になることを求めている方は、ある程度まで成長した根巻き苗を植えることになると思いますが、そうした苗は高価であることも多いです。

一方、小さな苗は見ごたえが生まれるまでは時間がかかりますが、成長していくのを見守る楽しみや、小さい頃から好きな樹形に仕立てていくことが容易というメリットもあります。

植え付けについては他にも記事を書いています。

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