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人工木(樹脂木)のメリット・デメリットと加工やメンテナンス

今回は“人工木”“樹脂木”と言われる製品を使用してDIYを検討している方へ向けて、人工木を使用するメリットやデメリット、また加工やメンテナンスの方法を私の経験をもとにまとめてみます。

まず、この記事で取り上げる人工木や樹脂木の定義をしておくと、商品により配合割合の違いはありますが、木粉が配合されている製品のことです。100%樹脂の、いわゆる“プラ木”ではありませんので、ご了承ください。

私はDIYにおいて、しばしば人工木を使用します。
これまで人工木をメインに使用して作った物のなかで最も大がかりだったのは2×2.5m程度の小屋です。おそらく、本来の人工木の使途として想定されていない使い方だとは思うのですが、自分しか利用しない小屋なので、もしものことがあっても自己責任という覚悟で作りました。

人工木も木材や鉄パイプ系資材と同様にメリットとデメリットがありますが、DIYの心強い味方です。使いこなせるようになるとDIYの選択肢が広がります。

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メリット(木材と比べて)

腐らない

人工木の商品は、もちろん劣化はあるものの、腐食する木材に比べるとメンテナンスの手間は少なく済むケースが多いです。

屋外で天然木材を使用する場合、防腐剤を使用しなければ、みるみると色褪せやカビが発生し、通気性が悪ければ腐食が進んでいきます。ですから、防腐剤を定期的に塗りなおしながら使用するのが望ましいです。

人工木もカビが発生するのは同じですが、水掃除や次亜塩素で落ちやすいですし、腐ることはないので、防腐剤を使用する必要がありません。

直にモルタルやコンクリートが施工できる

人工木の多くはモルタルやコンクリートが直接触れる使い方ができます。柱として使用する場合に、コンクリート基礎の中に埋め込むことができるは、大きなメリットだと思います。

私は人工木を柱として、構造物の大枠を組んだ後に、柱の下部の一定部分をコンクリートで埋めるという方法で基礎を作ったことがあります。

塗装が不必要

人工木は素材に色付けされており、色褪せも目立つほどにはありません。好みの色の商品を選べば塗装の必要がありません。

防腐剤を塗る必要がないという点と重なりますが、これは本当に大きなメリットだと思います。

面取りの必要がない

天然木材だと、ささくれやザラつきがありますが、人工木は元から成形されている製品ですから、面取りや表面を削る必要がありません。

丁寧な仕上がりを求める場合は、こうした細かくて時間のかかる作業を省くことができて、とても楽になります。

状態変化が少ない

天然の木材は収縮があり、組み立てた後に材どうしの隙間が大きくなることがあります。使用する木材の元々の乾燥の度合次第なのですが、想定以上に収縮して支障が出ることもあります。

人工木も厳密には膨張や収縮があるらしいのですが、私は今のところ、目に見える変化を感じたことはありません。
ビスの下穴を推奨のサイズより小さくするとヒビが入りやすくなるなどの注意点はありますが、逆に言うと、下穴のサイズさえ間違わなければ組み立て後の状態変化には特に注意する点はないのではないかと思います。

デメリット(木材と比べて)

重い

人工木は天然木に比べるとかなり重量があります。

かといって、耐重量が天然の木材に比べて強いかというと、一概にそうとは言えません。商品の材質や厚みの違いで差があります。

大きな構造物を作る際は、柱の数や太さを慎重に選ぶことをおすすめします。

価格が高い

人工木は杉などの天然木材に比べて一般的に高価です。

ですが、メリットで挙げたように塗装の必要がありません。
天然木材を塗装して使用することを考えると、塗料も安くはありませんし、塗装の手間も楽ではありません。
そういう意味では、天然木材との金額の差はあまりデメリットにはならないかもしれません。

加工が難しい

天然木材だと下穴をあけずにビスが打てるようなところでも、人工木だと割れますので下穴は必須です。

また、人工木の柱材や根太材の多くは中が空洞になっています。だから、柱材や根太材どうしを直接ビスで結合するのが難しく、接続金具を使用する場面が多くなると思います。

規格が少ない

おそらく、多くのホームセンターの店頭では、木材に比べて厚み太さ長さなどの選択肢が限られています。
そもそも人工木を置いている店舗が少ないのですが、置いてあっても種類は木材に比べて少ないです。
私は実店舗に希望の規格がない場合は、ネットショップも利用しています。

調湿作用がない

天然の木材には調湿作用があります。

一方で、人工木は樹脂の性質が強いので基本的に調湿作用はありません。そもそも調湿作用を求める使い方をする方は少ないと思いますが、一応、素材の特質として挙げておきます。

人工木の加工の仕方

人工木を切ったり削ったり穴をあけたりする際に、木材と同じように扱うべきなのか、金属用の刃やビットを使用すべきなのか迷う方もおられると思います。私も探り探りでやってきて、ようやく私なりの答えが出来てきたので解説します。

切断

丸ノコで切る場合は、木材用の刃で大丈夫です。人工木にも刃にも双方問題なく使用できます。

丸ノコを持っておらず鋸(のこぎり)で済ませたい方は、プラ・塩ビ用がベターだと思います。

削る

ディスクグラインダーで削る場合のディスクは木工用が使いやすく、仕上がりも良いと思います。
金属用やプラ用だと面を滑らかにしづらいです。
木工用のディスクを使用してもディスクが著しく摩耗するといった印象は今のところありません。

ネジと下穴

ネジ(ビス)は木ネジではなくタッピングビスを使用します。木ネジは木どうしを接合する場合には効果的ですが、人工木には適していませんのでご注意ください。

下穴ドリルは木工用ではなく“鉄工用”などと表記されているビットをおすすめします。金属用の方が確実で消耗も少なくこなせると思います。

下穴の径については、私の経験上はビスの径の8割くらいの太さが良いと思います。

7割程度という説明を目にすることもあるのですが、7割くらいでは人工木にヒビや割れが生じる可能性が少なくありません。ビス打ちした時点では問題が確認できなくても、後に気温が上がって人工木が膨張して割れることもあります。

とはいえ、9割まで太くすると、後に人工木が収縮した場合に結合が弱くなるリスクがありますので、8割くらいが無難だという結論に落ち着いています。

太い材どうしの接合は接続金具で

先ほども少し書きましたが、柱材や根太材として販売されている材は中が空洞の空芯材が多いです。
空芯材どうしはビスだけで接合するのが難しいので、ボルトを使用するか、もしくは接続金具で固定するといいです。

カビに対するメンテナンス

天然の木材のカビを落とすための薬剤は多くないですし、効果も芳しくないことが多々あると思います。ヤスリやグラインダーなどで削り落とす方法もありますが、できることなら摩耗も防ぎたいですよね。

それに比べると人工木はカビ用のスプレーや次亜塩素系の薬剤が使用しやすく楽に落とせます。

まとめ

天然の木材に比べた人工木(樹脂木)のメリット・デメリットと加工方法をまとめてみました。

当たり前ではありますが、人工木も天然木材もそれぞれに便利な性質もあれば不便な性質もあるので、それぞれの性質を生かして混合で製作していくのもアリだと思います。

最後に、実店舗で望みの色や形の人工木材が見つからない場合に私がインターネットでしばしば購入するショップのリンクを貼っておきます。

人工木を使ってDIYをしたいと考えている方の参考になれば幸いです。

天然木材の選び方についてはこちらの記事でまとめています。

ビスの種類の違いが分からないという方はこちらの記事をご覧ください。

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