草刈機(刈払機)によく使用されるチップソーとナイロンコードでは、どのような違いがあるのか。
これまで草刈機を扱った経験が少ない方で、草刈機の購入を検討している方にとっては知っておきたいところだと思います。
この記事では、これまで私がチップソーとナイロンコードを使用してきて感じる両者の違いをまとめます。
なお、チップソーを基準にしてナイロンコードにどのようなメリット・デメリットがあるかという形で書いていきます。
チップソーに比べてナイロンコードが便利なところ
構造物や植木にコードが当たってもキズがつきにくい
私がチップソーとナイロンコードを使い分ける主な理由がこれです。
建物の際やフェンスの支柱周り、花壇のレンガブロックや枕木、タイルがある場所の草刈りをするときは、チップソーでそれらの構造物にキズをつけることをおそれて、ギリギリを攻めることができません。
だからといって、建物の立ち上がり基礎の際やフェンスの支柱周りだけ草を残すのも不格好に感じます。
その点、ナイロンコードでは構造物を傷めることが少ないため、ギリギリを狙いやすく刈り残しが少なく済みます。
例えばこんな感じです。

チップソーで建物の際をギリギリまで攻めると、立ち上がり基礎のコンクリートを削ってしまう可能性があります。

フェンス支柱をギリギリまで攻めると、支柱をちょん切ってしまうことがあります。
場合によっては構造物を全く傷めないというわけではないのですが、ダメージはかなり小さいので安心して作業ができます。
植木に対しても同様で、チップソーを木の幹に当ててしまうと、相当なキズを残してしまいますが、ナイロンコードであれば大事には至らずに済むこともあります。
ただし、構造物や石などの障害物にコードが当たることで、コードが消耗しやすくなりますので、その点はご留意ください。
ナイロンコードだからゴミが少ない
チップソーが摩耗して使い終わると、鉄のゴミになります。
もちろん、チップソーもチップを研ぐことで再利用できますが、研ぐにも限界がありますのでいずれは廃棄することになります。
それに対して、ナイロンコードは摩耗して無くなっていきますし、コードが千切れて捨てる必要があっても大したゴミにはなりません。
チップソーは自治体にもよりますが、私が住んでいる地域では月に一回の回収に合わせて捨てなければいけないので、気持ち的に負担になります。
その点、ナイロンコードは消耗を気にすることなくガンガン使えて気持ち的に楽です。
チップソーに比べてナイロンコードが不便なところ
小石を飛ばしてしまう
ナイロンコードはチップソーに比べて、回転を速くしないと草を刈りにくいです。
そのため高回転で回すことになるのですが、高回転になるぶん、地面の小石を跳ね飛ばしやすくなります。
また、チップソーの場合は、石を切るような感じになったり、石が刃の上を転がる感じになったりして、回転の力が全て跳ね飛ばす力に直結しない場合も多いのですが、ナイロンコードが小石に当たればダイレクトに跳ね飛ばす衝撃になります。
チップソーであれば、小石が跳ね飛ぶ方向を予測しやすいので、壊したり傷つけたりしてはいけない物がその方向に入らないように気をつけるという対策もできますが、ナイロンコードの場合、飛び跳ねる方向が予測しづらいという難点もあります。
そして、ナイロンコードで飛び跳ねた小石の威力は凄まじく、建物や車の窓が割れたり、塗装を傷めてしまったりという話は、よく聞く話です。
壊したり傷つけた物が、自分の所有物であればまだいいのですが、他人様の物を損壊させてしまったら賠償が大変です。
先ほど、メリットの部分で構造物を傷つけにくいという話を書きましたが、コードが当たって直接的に傷つけるリスクは低いけど、離れたところにあるものを間接的に傷つけるリスクは高いということです。
これは人体に対しても然りで、チップソーと比べると、ナイロンコードが直接当たることで大きなケガにはなることは少ないですが、小石が飛び散って自分の身体や顔にあたる数は多くなります。
こうした側面には、特に注意を払って使用しなければいけません。
太い草やつる性の草が切りにくい
これがナイロンコードの大きな欠点です。
大きく太く育ったセイタカアワダチソウのような草や、繊維が強い笹系の草、つる性の草などは、ナイロンコードでは切りづらいです。
私は大きく太く成長した草を無理に切ろうとして、たくさんのナイロンコードを失ってきましたし、つる性の草は切りにくいどころか、絡まって草刈機の回転を止めることがあるため、そのたびに取り除く手間を要します。

小まめに草刈作業をしていて、強い草が生えていない場所の作業であれば、この点に悩まされることは少ないですが、真夏に1か月でも放置した場所を久しぶりに除草するといった場合は、ナイロンコードでは作業効率が低下することが少なくありません。
もっと長期間に渡って放置され、色々な草が生い茂って藪のようになっているところに対しては、ナイロンコードの使用は諦めたほうがいいでしょう。
まとめ
チップソーにもナイロンコードにもそれぞれメリット・デメリットがあり、作業する場所の条件に応じて使い分けるのが理想的ではあります。
チップソーとナイロンコードカッタの取り換えが簡単なタイプの草刈機もありますので、購入する際は、そうした点も選択の要素にして選んでみてはいかがでしょうか。
現在、マキタの草刈機を使用中の方、もしくは購入予定の方は、こちらのナイロンコードカッターであれば、ほとんどの機種で装着可能です。
「チップソー標準付属タイプ」に適用となっています。念のため、ご自分の機種が適用しているかを確認してください。
草刈機の選び方に関してはこちらの記事でもまとめています。




