DIYでモルタルやコンクリートを使用する際、少しずつ作りたい場合があると思います。
コンクリート用の砂や砂利として販売されている商品の袋には、生セメント1袋(25kg)に対する使用数が表記されているものがありますが、25kgの生セメントを一度に使用するほどの量のモルタルやコンクリートを手練りで作るのは、かなりの労力を要しますし、それだけの準備も必要です。
そもそも、DIYで行う方は左官道具を充分に揃えずに取り組む方も少なくないでしょう。
コンクリートミキサーや撹拌機はおろか、トロ舟すら買わずに行いたい方もいるのではないでしょうか。
私はかろうじてトロ舟は持っていますが、少量ずつ施工するときはバケツで練るほうが都合が良いです。
もちろん少量であれば、はじめからセメントや砂を配合して販売されているインスタントモルタルやインスタントコンクリートを使用するのも一つの手です。インスタント品を利用するのであれば、この記事を読む必要はありません。
一般的に、生セメント・砂・砂利を自分で混ぜて作るより、インスタント品のほうが費用が割高になりますが、少量であれば、それほど気にはならないでしょう。
ただし、近年の物価高騰により配合されたセメント品も値上げが目立ちます。それに比べると砂や砂利の値上げ率は小さい印象です。
少しずつの使用が重なり、結果的に大量に使っていたということもあります。
そういった事情もあり、生セメントを手練りで使用したい派もいることでしょう。
この記事では、私が手練りで少量ずつモルタルやコンクリートを作るときの方法をまとめます。
生セメントと砂やバラスの割合
インターネットなどでモルタルやコンクリートの作り方を説明している記事はたくさんありますが、重量での割合を書いてあることも多く見かけますし、重量比と体積比を混同して書いてある記事もあります。
また、冒頭でも書いたように、ホームセンターで販売されている生セメントや砂、砂利の袋には、コンクリートを作るために使用する袋の数が表記されている場合もありますが、それも商品によってかなりバラつきがあります。
例えば、私の近隣のホームセンターでは、生セメント1袋(25kg)に対して20kgの砂2袋+砂利3袋と表記されている商品を置いている店舗もあれば、別のホームセンターでは18kgの砂4袋+砂利4袋と表記されている商品を置いている店舗もあります。
私も科学的に適切な比率というのは分かりません。ここで説明する割合はあくまでも私個人の経験則です。
結論としては、生セメントと砂・砂利の割合は、
・モルタル… セメント1:砂4
・コンクリート…セメント1:砂3:砂利3
を基本にすれば間違いは少ないと思います。
この割合は重さの割合ではなく体積です。
重量で計算するほうが正確なのでしょうが、実際に施工する際にセメント・砂・砂利のそれぞれの重さを計算するのは現実的ではありません。
インターネットで説明されている割合に実際の重量を当てはめて計算するほどの余裕もありません。
ですから小さい容器、例えば、小さなバケツや、計量カップなどの杯数(体積)で計算しています。
なお、モルタルやコンクリートに使う砂については、こちらの記事で詳しくまとめています。
水分量
水分量に関しても色々な説明を目にしますが、実際には気温、湿度、天候、施工場所、施工目的、砂の種類、さらに砂や砂利の湿り具合などで、適切な水分量にはかなり違いがあります。
ですから、一概に適切な割合を述べるのは難しいです。
水は“少しずつ入れては混ぜて”を繰り返してください。「施工するのに難が無い最低限の水分」という具合を基準にすると失敗は少ないでしょう。
一般的に、水分量が少ない方が荷重強度の高いモルタルやコンクリートになるそうですが、水分量が少ないと扱いにくい場合もあります。
そのため、コンクリートやモルタルを型枠の隅々まで確実にムラなく流したい場合や、レンガやブロックの接着に使用する場合は、水を足して柔らかくしたり、反対に、モルタルを壁や土間の表面仕上げに使用する場合は水を少なめにしたりといった調整をしています。
用途によって割合を調整する
上に書いた割合を基本にしつつ、水分同様、生セメントや砂、砂利の割合も調整してください。
一般的に、モルタルにセメントを多くすると接着がしやすくなります。
コンクリートにセメントや砂を多くすると、表面の仕上がりや砂利どうしの隙間が埋まりやすくなる半面、荷重強度が低下するとされています。
私が実際にモルタルやコンクリートを練るときの調整例をいくつか挙げると、
・コンクリートの表面の滑らかさを優先したい
⇒セメントと砂を多くする
・モルタルの敷石や構造物との接着性を優先したい
⇒セメント多くする
・コンクリートの荷重強度を優先したい
⇒バラスを多くする
といった具合です。
このように説明していながら、本当の本当に初めての頃は、インスタントモルタルやインスタントコンクリートを使って感覚を掴んでいくのも良いのかもしれません。
まとめ+モルタルとコンクリートの違い
最後に、そもそもモルタルとコンクリートの違いや使い分けが分からないという方のために、簡単ですが私なりに説明します。
基本的に、モルタルはセメント+砂+水の3つで作られ、コンクリートはセメント+砂+砂利+水の4つで作られます。
モルタルの用途は、
・コンクリート壁の表面の仕上げ
・束石やピンコロの地面への固定
・レンガやブロック、敷石などの接着
・レンガやブロック、敷石どうしの目地埋め
(目地埋めには、セメントと水だけを使う場合もある)
などです。
私はこの他に、単管パイプを地中に埋め込むときに、単管パイプを土と接触させない目的で包むためにモルタルを使ったりします。
コンクリートの用途は、
・重量物が載る部分の基礎
・床や土間
などです。
私自身、セメント系の材料を扱ったことがない頃は、難しいイメージがあり尻込みをしていましたが、モルタルやコンクリートへの心的ハードルが下がるとDIYのアイデアも膨らみ楽しくなると思います。
この記事がDIY初心者の方の参考になれば幸いです。



