私が運営しているトレーニングガーデンG.freeは、もともと竹藪だった土地を切り拓いて開設したトレーニング広場です。
竹藪とは言っても孟宗竹や真竹のような太い竹ではなく、女竹(メダケ)や篠竹(シノタケ)などの厳密には笹に分類される細めの竹が密に茂っており、スギやクヌギ、エノキなどの雑木も十数本生えている500坪弱の土地でした。しかも平坦な部分はほとんどない傾斜地で、いわゆる“ヤマ”のような土地です。
笹とはいえ、地下茎や根の強靭さ、繁殖力は経験したことがある人なら分かると思いますが、簡単に手に負えるものではありません。
竹や笹にはデゾレートAZ粒剤という除草剤が効果抜群らしいのですが、かなり強力な除草剤であるため、その後、他の植物を育てたい場合には考慮が必要です。
また、グリホサート系の除草剤を笹の切り口に注入するなどの方法もありますが、これはこれで、それなりの手間と根気が必要です。
この記事では、私自身が除草剤を使わず、生い茂る笹をどのように切り倒し、その後、地中に残る根や地下茎にどのように対処しているかを書いていきます。
ちなみにこんな感じの先が見えない笹の森でした。

切り倒し
切り倒す作業で私が主に使った道具はチェーンソーと草刈機です。色々と効率の良い方法を調べて試しましたが、結果的に草刈機(刈払機)が最も便利でした。
チェーンソーは重いため、広範囲の作業には不向きというのもありますが、切った笹の倒れる方向を制御しにくいという難点があります。笹やその他の草木が絡み合ったりしているとなおさらです。
切り倒す方向を揃えた方が、切った後に笹を運び出す作業がしやすくなるので、できるだけ揃えたいところです。
また、チェーンソーは地面や石に刃が当たると、瞬く間に切れ味が悪くなるため、地面の生え際を狙いにくく、結果的に、地上にちょこっとだけ残った部分を後から別の方法で刈り取るという2度手間になったりもします。
さらに、笹や竹などの繊維が強い相手を切っていると、チェーンソーの刃が消耗しやすいという難点もあります。
もちろん、刃が消耗しやすいのは草刈機も同様ですが、草刈機の方が切り倒す方向を揃えやすいのと、上で絡まり合う草木も竿のリーチがある分、切り離しやすいですし、生え際を狙いやすいので2度手間も少なくできます。
ただ、草刈機の場合はある程度のパワーがある製品でなければ密集した笹を切り進めていくのは困難です。
エンジン式草刈機なら最低でも25mLクラス、バッテリー式なら最低でも36vくらいは欲しいです。製品カタログなどに“山林用”“山林作業”などと書かれている製品は安心です。刃もできれば山林用のチップソーを装着することが望ましいです。
もし、これから笹を切り倒すための草刈機を購入されるのであれば、竿(バー)の部分の丈夫さも選ぶ際のポイントにすることをおすすめします。バーの剛性ではプロ御用達のシンダイワというブランドの製品などが丈夫です。
密集する笹を切り倒していくのは草刈機にも相当な重量がかかりますのでご参考までに。
根や地下茎は必要がなければ無理に取り除かない
切り倒しても地中に地下茎や根は残っており、放っておけば再びニョキニョキと笹が生えてきます。気持ちとしては地下茎や根も全て取り除きたいのですが、これは重機を使ったとしても、途方もない作業になります。
また、根や地下茎を急激に取り除いて地中が不安定になると、場所が場所なら土砂崩れの原因になったりもします。
野菜を育てたり構造物を建てるなどの理由がなければ、わざわざ根や地下茎を掘り出す必要は無いと思います。
私も樹木を植えたり構造物を建てる部分だけを掘り起こして、他は地表より少し深めに草刈機を当てて地表に切り残しが出ないようにするか、切り残しの上から土を被せてケガが発生しないようにするといった対処をしています。
その代わりに少しでも新芽が出てきたら、なるべく早く切り取るか引っこ抜きます。日光から得る栄養を地中部分に与えないようにするのです。そうすると、場所によっては半年ほどでほとんど生えなくなりました。
造園業をされている方や、地元の山を所有している方の話では、小さいうちに切り取る作業を根気よく3年くらい続ければ、ほとんど生えなくなるそうです(逆に、1年ほど放っておくと再び竹藪に戻ります)。
笹が小さいうちに切り取るのであれば、普通の草を切る作業と労力は変わらないので、大きく育った笹を処理する苦労はしなくて済みます。
実際、約2年経過して、開拓当初は笹の地下茎が密集していて土を掘るのが大変な作業だったエリアに植樹のために穴を掘ってみました。
さぞや地下茎に苦しめられるだろうと予想して気合を入れて臨んだところ、想像よりはるかに楽に穴を掘ることができたのです。
というのも、地下茎が脆くなったのか、スコップを突き刺すだけでそれほど難しくなく折れるのです。
以前は、地下茎を掘り当てるたびにノコギリやつるはしで切断する必要があるくらい頑丈だったのですが、地上部をこまめに切り取ることで地下部分に養分が行かなくなり、弱くなったのだと思います。
仮に地下茎を触らずに地上部をこまめに刈り取るようにしていけば、切り株が朽ちていくのと同じように、いつかは自然と分解されるのかもしれません。
以上が女竹、篠竹といわれる笹を切り拓き、その後の成長を抑える私の方法です。
掘りあげた土を他の場所で使う場合の注意点
もう1点、これから私のような経験をする方がいれば、頭の片隅にでも入れておくと役立つかもしれない情報を加えます。
造成したり整地したり、植物を育てたりするために掘り出した土を別の場所で使用する場合の注意点です。
大きく残っている地下茎や根は簡単に取り除けるのですが、掘り出す際に千切れた小さい地下茎などが混ざったままになると思います。それから笹が出てくることもありますので、ゆめゆめ油断しないでください。
土に混ざった細かい地下茎まで完全に取り除くのは難しいですから仕方がないのですが、私は掘り出した土を使って築山を作り、掘ったばかりの土だからと安心していたら、すぐに笹が出てきました。
築山の下の地中から出てきたものだろうと思い、引っぱってみると、新しく盛った土に混ざった地下茎から生えた笹だったので、土が地下茎とともに掘れて築山の形が崩れるということもありました。
蛇足かもしれませんが、こんなこともありますのでご参考までに。
まとめ
笹や竹を駆逐することだけが目的であれば、除草剤を使用すれば楽に進められると思います。
この記事では、私のように竹や笹を伐採した後の土地をすぐに使いたい方向けの話になります。
まとめると、
①女竹、篠竹などの笹の伐採のための道具にはパワーが強めの草刈機がおすすめ
②根や地下茎は必要でなければ掘り出さなくてもいい
という話でした。
最後に、切った後の笹の処分についてですが、土地が余っている方は一旦まとめて置いて枯れるのを待つという選択ができますが、笹とか竹は枯れても腐ってもなかなか形が崩れず、処分が難しいです。農業者や林業者に認められる例外の野焼きでなければ、大量の笹や竹を個人が燃やすのは違法になる可能性があります。産業廃棄物として引き取ってもらう費用も安くはありません。
ちなみに私の場合は、土地を売ってくれた造園会社さんが所有している土場で格安で引き取ってくれました。
この点も頭を悩ます問題ですが、色々な方の意見を聞いたり相談したりして方法を探してみてください。
草刈機やチェンソーの選び方についてはこちらの記事でまとめています。購入を検討中の方の参考になれば幸いです。
これから庭づくりや庭いじりを始める方、または始めたばかりの方はこちらの記事も何かの参考になるかもしれません。




