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植木の植え穴のサイズについて~大きな穴を掘る意味を考える

庭木を植える際にどのくらいのサイズの穴を掘るべきなのか、本やネット記事、動画サイト、造園屋さん、それぞれ言っていることが違います。私が見たり聞いたりしてきた説明を平均すると幅50㎝、深さ50㎝くらいが目安になると思います。

結論から言うと、私もそのくらいを目安にしていますが、掘っていて土が固かったり、大きな石がたくさん出てくるようであれば、目安より大きく掘りますし、高木を植える際も大きめに穴を掘っておきます。

植樹の際、根鉢が入る分だけの穴しか掘らない方もいるようですが、一方で、根鉢の2倍くらいの幅と深さの穴を準備する方もいます。できることなら穴は最小限のサイズにした方が、掘るのも土づくりも楽です。木にとって問題ないのであればそれで済ませたい気持ちもあります。

では、わざわざ大きな穴を準備することが、木にとってどれだけの意味があるのだろうと思いませんか。
私が実際に大きな植え穴を準備しているのをたまたま見た造園屋さんが「そんなにデカい穴を掘って見合うような立派な木があるのか?」とおっしゃったのが、妙に心に引っかかってしまった私は調べました。

今回は、調べた結果と体験を踏まえて、植え穴を大きく掘る意義をまとめてみたいと思います。

「理由など興味ありません。本やネットが言うように素直に穴を掘ります」という方は読む必要の無い話ですが、私のように理由を理解したいタイプの方はどうぞご覧ください。

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大きく掘る必要はないという意見

穴を大きく掘る意味をより深く理解するために、まずは、私が見聞きした大きく掘る必要はない派の意見を整理してみたいと思います。

どんな土でも木は強いから根は伸ばせる

これが1番よく見聞きする意見です。

確かに木の根が配管やコンクリートを避けて伸びている例は少なくありません。スペースや角度が限定されてもそれなりに木は適応して根を伸ばします。

それは事実なのですが、地中に障害物が無い方がのびのびと根が張るというのも事実でしょう。後で書きますが、木の根が地上に隆起する“根上がりとも言われる現象の要因の1つとして、土の固さや障害物などの周囲の環境要因も挙げられるので、障害物は無いに越したことはありません。

木が安定しない

穴を大きく掘り、土をフカフカにして埋め戻すと、木がぐらつきやすい不安定な地面になります。

大きな重量がある木だと沈み込むという意見や、根が土に固着しづらく安定しないなどの意見もあるようですが、これは前もって植穴掘りと埋め戻しをして土を落ち着かせていれば、土がフカフカであってもほとんど問題にはならないと思います。

土づくりと埋め戻しを植え付けの2週間ほど前までに済ませて、植え付けまでの間に雨が降ったり水を撒いたりしていれば、土の余計な空気が抜けて埋め戻した部分の地表が沈みます。そうすると、私の経験上、直径40㎝ほどの根巻き苗を植えても沈み込みはほとんどありません。

植え付け後にも水を大量に撒いたり、手や足で軽く圧を加えれば、その後、グラつくというようなこともありません。

植え穴を大きくする意味

土壌改良

野菜を元気に育てるために畑を耕して土づくりをするように、木を元気に育てるためにも土を掘り腐葉土や堆肥を混ぜて戻すのは当たり前といえば当たり前です。

植木、特に雑木の場合、野菜ほどには土質に気を遣う必要はないという考え方もできますが、植える場所の土が固かったり、極端に砂質であったり粘土質であったり、痩せた土であれば成育に何かしらの支障が出ます。

元から他の植物を育てていたりして、柔らかく肥えた土質であることが分かっている場合は良いのですが、庭の土は、住宅を建てる際に重機が踏み固めたりしていて固い場合が多いので、確認することは大事です。

木が健康でいられる環境にしてあげないと、病気や害虫を寄せてしまい、後々苦労することになるかもしれません。最悪の場合、育たないかもしれません。

比較的世話がかからない雑木の場合でも、最低限の環境は準備してあげたいですよね。

大きな障害物がないかの確認

50㎝四方くらいの穴を掘っていると、想像もしていないような大きさの石や廃棄物に出くわすことも少なくありません。

ギリギリ持ち抱えられるくらいの石とかコンクリートの瓦礫、太い木の枝や根、サビた鉄の何か、壊れたプラスチック製品、樹脂製の網、などなど。

これらの生育にとって障害となりうる物体は、できるだけ取り除いてあげましょう。

根上がり防止

この画像のように根が地表に隆起してくるのを根上がりと言います。

一般的な庭木程度のサイズの木ではあまり見かけませんが、大木ではよく見かける光景です。樹種によっては、性質上、隆起しやすいものもあるそうです。

こういった姿に対して“力強くてカッコいい”“生命力が溢れている”など、好意的な感じ方をする方にとっては問題ないと思いますが、私は、足が引っかかって歩きにくい、なんか怖い、という受け止め方をします。私のようにあまり根上がりを好まない方にとっては、できれば防ぎたい現象です。

隆起しやすい樹種でもなく、それほど大きくもないのに隆起してしまっている木は、環境に問題がある可能性があります。

私が調べたところ、根上がりの理由として挙げられるのが、

①空気を求めて
②栄養を求めて
③水を求めて

という3点です。

この全てが大きな穴を掘って腐葉土などを混ぜて適切な土質で育てていれば、おおよそ解決できる点なのです。

大きな穴を掘るのにはこうした意義もあります。

まとめ

以上、植樹の際に前もって大きなサイズの植穴を掘る意味を説明しました。

具体的な穴の大きさは、植える場所の環境や穴を掘る体力、植える樹種や根の大きさなどによって決めることになると思うのですが、庭木として購入する程度の樹木であれば、目安としては直径50cm×深さ50cmくらいで良いと思います。

ちなみに私は高木、中高木などに分類される樹種の場合は、植え付け時の大きさに関わらず、直径60cm×深さ55cmほど掘っています。

最後に、少し話は逸れますが、おすすめのスコップを紹介します。

スコップを使って自分で植穴を掘るのはそれなりの労力になりますから、できるだけ軽いスコップを使いたいですが、軽さを優先して強度がイマイチなスコップを使うと、大きな石などを掘り当ててしまったときに折れることがあります。

私は錆びにくいスコップが欲しいと思ってアルミ製のスコップを使っていたこともありますが、土や石、木や竹の根を掘るのに使っていれば、傷ついてどうしても錆びてしまいますし、強度が低くて簡単に折れてしまいます。

錆びという拘りを捨てて強度を優先し、それまで購入していた価格帯のスコップより少し金額が高めのこちらのスコップを購入した結果、アルミ製よりも錆びにくく、折れることもないので、スコップを捨てる手間がなくなりました。

DIYやガーデニングが好きな方は、スコップについては一時的な出費を惜しまず良い製品を買った方が結果的に出費を抑えられると思います。

植木を植える手順や用土についてはこちらの記事でまとめています。

植木のインターネット購入を検討している方は、ぜひ、こちらの記事をご参照ください。私が実際に色々なショップで購入してみた結果のおすすめの植木屋さんも紹介しています。

植木を選定中の方に向けた別の記事もあります。よろしければご覧ください。

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