自宅の庭や敷地の水栓柱の交換は、プロに頼まず自分で出来るケースも少なくありません。
私も購入した土地に水道だけは通してもらい、業者が仮で立水栓を立てた位置から、DIYで場所の変更と自分好みの水栓柱への交換をしました。

上の写真の左下の黄色い丸で囲んだ所にあった立水栓を、写真中央の上に給水管を延長して水栓柱を立てました。直線距離にすると3mくらいの延長です。
ちなみに、業者の方が仮に立てていた水栓は下の写真です。上の写真の黄色い丸のところに立っていたのを切り取ったものです。

水栓柱の交換や給水配管の延長のための手順や揃える道具を説明すると長くなるので、記事を二つに分けて書きたいと思います。
①資材・道具編と②工程編に分けて、この記事では②の工程をまとめます。
使用する資材や道具についてはこちらの記事をご覧ください。
準備
水栓とエルボを水栓柱に差し込む
水栓とエルボは先に水栓柱に装着しておきます。この作業は、現場ではなく室内でやっても問題ありません。
シールテープを巻く
水栓やエルボを繋げるときは、雄ネジ側にシールテープを巻いてから雌ネジ側に回し入れます。
シールテープは、巻き終わりの部分がネジを回し入れたときに剥がれない向きで巻きます。
つまり、雄ネジを時計回りで差し込む場合は、雄ネジの先端を正面にして時計回り(雌ネジに対して正面から差し込み作業をする立ち位置で見ると反時計回り)に巻くということです。
巻く向きを間違えると水漏れや詰まりの原因になりますのでご注意ください。
巻くときは、ネジの先端から2つ目のネジ山から巻き始めます。
先端にシールテープがはみ出てしまうと、これまた水漏れや詰まりの原因になるからです。
巻く回数は、8~10回ほどで良いと思います。
回数を多くしてテープが厚くなると、差し込みが上手くいかなくなりますし、薄すぎてもテープの効力を発揮しにくくなります。
シールテープは軽く引っ張りながら巻いてください。
巻いた後は指でテープを押して、ネジ山に馴染ませます。
回し入れる
シールテープを巻いたら水栓柱に回し入れていくわけですが、私はここで思っていた以上に手こずりました。
これ以上回らないというところまで回し入れたところで、水栓の向きが整うとは限らないからです。
水漏れしないようにできるだけ奥まで回し入れたいという考えがあるのですが、最後まで回し入れた結果、水栓が反対向きになることもあります。
だからといって反対回しをして調整すると、シールテープがグチャグチャになります。シールテープを巻いた後は基本的に反対回しはNGです。
ですから水栓が正しい向きになっているときに、「もう一周は回せなさそうだ」と感じたら、そこでストップします。
この工程は仕上がりに満足するまで何度もやり直していいと思います。
水道の元栓を止める
給水配管の止水栓を閉めて、施工する部分の配管の水の流れを止めます。
地面を掘って配管の進路を確保する
既に設置されている立水栓を切り取るために、また、新たに水栓柱を立てる位置までの配管の進路を確保するためにも地面を掘ります。
私が住んでいる地域は寒冷地なので、凍結を防ぐために、配管が地表から30~40cmくらいの深さになるように掘りました。
年間を通して氷点下にならない地域なら20cmほどの深さで良いと思います。
水栓柱を設置する場所の基礎を作る
新たに設置した水栓柱が沈んだり傾いたりしないように、水栓柱を立てる予定の部分の基礎作りをします。
クラッシャランや路盤材などの砂利で踏み固めておくと良いと思います。
位置決め
水栓柱の位置を決める
まずは、水栓柱の位置を仮決めして、何かしらの方法で支えて立てておきます。
支柱で添え木をしたり、壁際に立てるのであれば、壁と水栓柱の間に段ボールなどでクッションをして養生テープで留めるのもいいと思います。
私の場合は水栓柱の下から10cmほどをモルタルで固めて支えました。
配管を延長する始点から水栓柱までの進路を決める
既存の水栓柱の根元から新設する水栓柱までの配管の進路を決めます。
進路を曲げる位置や、途中で塩ビ管の径を変える必要があるなら異径ソケットを使用する位置も決めてください。
進路が決まったら、最後の水栓柱に直に繋げる塩ビ管以外は、先にカットしたり面取りをしたりして準備を済ませておくと後の作業が楽に進むと思います。
塩ビ管はバリ取りや面取りなどの処理をしておくことがおすすめです。塩ビ管をソケットに差し込んで接着する際に、塩ビ管がガタガタしていたり角ばったままだと、接着剤を削ぎ取ってしまって接着が上手くいかない可能性があるからです。

最後に水栓柱と直に繋げる部分は、長さの微調整が必要になる場合があるので、実際に水栓柱に取り付けるときでも良いと思います。
バリ取りや面取りはこちらの“半丸”という形のヤスリを使えば、内側も外側も削りやすいですよ。
配管を繋げる
既存の配管を切る
水道の元栓が閉まっていることを確認して、既存の水栓柱の根元の配管を切ります。
配管に残っている水が出てくると思いますが、焦る必要はありません。濡れた配管はタオルなどで拭き取ってください。
塩ビ管を繋いでいく
仮決めしていた通りに塩ビ管とソケットを繋いでいきます。
先にも書きましたが、塩ビ管をソケットに差し込むときは、塩ビ管のバリ取りや面取りなどの処理をしておくことがおすすめです。
とは言いつつも、私は面取りをせずに施工して、今のところ水漏れ等のトラブルはありません。13mmや20mm程度の細い径のパイプであれば、面取りの重要度は高くないという意見も耳にします。
ですが、丁寧にやるに越したことはないので、余裕のある方はやっておいた方が確実です。
バリ取り、面取りで出た削りカスはタオルで拭き取るなどしてできるだけ取り除き、差し込む前に塩ビ用の接着剤を塗ってソケットに差し込みます。
使用する接着剤によって使用方法の説明書きに若干の違いがあります。差し込む塩ビ管の外側とソケットの内側の両方に接着剤を塗るように書いてある商品と、塩ビ管の外側だけに塗るように書いてある商品とがあります。
使用方法の説明に違いはあれど、接着剤の働きの性質は同じです。
塩ビ用の接着剤は、塩化ビニルという素材を一度溶かして混ざり合い、固まることで塩ビどうしをくっつけるという働きをします。
接着剤の塗りすぎにはご注意ください。余分な接着剤が配管の詰まりの原因になることもあるそうです。
また、給水配管に使うHIVPの塩ビ管はソケットの一番奥まで入ることはありません。
ソケットの穴は奥にいくにつれて狭くなる形をしていて、塩ビ管は基本的に途中までしか入らないのです。
とはいえ、できるだけ奥まで差し込んだ方が水漏れのリスクは少なくなるようです。より奥まで差し込むためにも面取りをしておくことが有効です。
接着剤を満遍なく、かつ、無駄なく塗って、手早く力強くソケットに差し込んでください。ソケットに差し込んだら、押し込み続けてください。製品や条件にもよりますが、20秒ほどで固定されると思います。
最後に水栓柱に取り付けたエルボと繋いだら終了です。水栓柱の1~2つ前の塩ビ管は適切な距離を確認しながら、確実に長さ調整をしていきましょう。
仕上げ
しばらく時間を置いてから流してみる
接着剤がしっかり乾燥する時間を置いた後に、水漏れなどの問題がないかを確認するために水を流してみてください。
問題がなければ、塩ビ管を埋め戻します。
塩ビ管に強い衝撃を与えないように土を戻し、塩ビ管の下は踏み固め、塩ビ管の上からは優しく土をかけて急いで固めようとはせず、水で土を沈着させるなどの方法で埋め戻してください。
水栓柱を固定する
配管が仕上がったら水栓柱をしっかりと固定しましょう。
私はモルタルで固めました。給水接続口のエルボの部分もモルタルで埋めています。
まとめ
以上が給水配管の延伸や水栓柱の交換の手順となります。
私もそうでしたが、やったことがない方にとっては、給水配管や水栓柱をいじるのはとてもハードルが高く感じることでしょう。
しかし、やってみれば、思っていたよりは難しくなかったという印象です。素人でもDIYでできる範囲の作業だと思います。
私が尊敬する経営者で、ご自身が運営する施設の建物や構造物をほとんど手作りで作ってしまう方がいます。その方の言葉で私の励みになっている名言が、
「人のやることなんだから、やってできないことはない」です。
プロもはじめは素人だったのです。「できる」か「できない」かではなく、「やる」か「やらない」かです。DIYを楽しみましょう。
今回の工程に使用する資材や道具については、こちらの記事でまとめています。



