この記事では、私が実際にDIYで作った石の階段の作り方を紹介します。
先に言っておくと、モルタルを使用して石を固定する方法です。
人が乗るくらいではビクともしないサイズの石だけで作るような100%ナチュラルな作り方ではありませんので、ご了承ください。
また、ホームセンターなどで購入できるような決まった形でカットされている石を使う石段でもなく、自然状態の大きさ、形が様々な石を使う石段です。
下の写真が私が実際にDIYで作った石段です。今回はこの石段の最上段に1段付け足す作業の写真を載せていきます。

敷地内の斜面の勾配が急で登り降りが辛いとか、登り降りの度に土が崩れるなどの悩みを解決するのが階段です。
庭に階段を作る材料には、丸太、枕木、レンガなどがあり、それぞれ長所と短所があります。
石段には自然な雰囲気がありつつ、一度きちんと作れば、基本的に作り直しの必要がないという特徴があります。
では、順を追って書いていきます。
用意するもの
材料
・石(平面がある石が望ましい。完全な平らである必要は無い)
・砂利(石の下に敷く基礎固め用)
・セメントと砂(インスタントモルタルでも可)
道具
・スコップ(鍬でも可)
・水平器
・モルタルを練る道具一式(左官バケツや左官スコップなど)
石段作り前の準備
石の用意
先に材料のところで書きましたが、石段のメインになる石についてはとても重要なのでもう少し書かせてください。
踏み面になる石には、できるだけ平らな面が必要なのですが、都合よく1つで段になるような平らで厚みがある石が集まるとは限りません。
その場合は踏み面さえ平らな面になれば良いと考えて、高さを出すための石と踏み面にする石を分けると良いと思います。段の高さを出すための石は平らであることに拘る必要はありません。
なお、階段が作れるほどの自然石が集まらないという方は、こちらの記事をご覧ください。
ラインを描く
まず、下から上に向かう石段のラインを大雑把で良いので決めます。
完成後の石段の仕上がりが下手に見えないコツは、ラインを完全な直線にするのではなく、カーブを入れることです。
勾配が大きくなく距離も短ければ、直線でも失敗は少ないですが、勾配や距離が大きくなるほど真っすぐに作ろうとすると見た目が不揃いな印象になります。
それでも、形が綺麗に揃っている石だけを使うのであれば直線でも作りやすいですが、今回紹介する形が不揃いな石を使う石段の場合は、はじめから“直線”とか“均等な高さ”などの“均衡”を捨てて、あえて“不均衡”に作ることで、自然な雰囲気を出せて、高さやラインが思うようにならなくても「失敗した」という印象が少ない仕上がりになります。
「ズレたんじゃなくて、そもそも、まっすぐ作ろうと思ってないですから」ということです。
石段を作る
土を削る前に石を組んでみる
石段作りは下の段から始めます。下から一段ずつ作っていくことで、下の段が留めになり次の段が作りやすくなるからです。
まず、石を置く部分の土を削る前に、その段に使う石の組み合わせを考えます。実際に並べてみて、その形に合わせて土を削るようにしないと無駄に地面を耕すことになりかねないからです。
もちろん、後で地面は砂利で固めるのですが、できるだけ削る土を少なくして、元の引き締まって安定している地面に石段を作ることで、沈下を防ぐことができます。
段の手前側には高さを出すための厚みのある石を置くことが多いので、全体的なサイズも大きい石になりがちです。
奥の方は薄い石でも構わないので、小さい石になりやすいです。
なお、一段ごとの高さや幅、奥行については階段を作る斜面の距離や勾配などの条件によってケースバイケースですが、私は高さ15cm、幅60cm、奥行35cmほどを目安にしています。その程度あれば安心して昇り降りができます。
土を削る
石を置くために土を削ります。ここでのポイントは高さの調整です。
勾配が下から上まで一定であれば、全段の高さを揃えて作っても問題ありませんが、途中で勾配に変化がある斜面であれば、勾配に合わせて、段ごとに高さや奥行を調整することになると思います。
そのため、段ごとに、使う石の厚みも踏まえて土を削る深さを調整します。
薄い石で高さを出したいときは浅めに削り、しっかり厚みのある石を使うときは深く削るといった感じです。
また、削る面は必ずしも水平にしないといけないわけではありません。
段の手前側に置く石は、高さを出すために厚みのある石を使うため、少なくとも下の段と同じくらいの高さまで土を削りますが、段の奥は使用する石の厚みに合わせて削りましょう。
奥に使用する石は、手前に使用する石とは違い、高さを出す必要はないので、踏んで割れない程度であれば問題ありません。
厚みがない石を置く場合は、土はあまり削らないほうが基礎用の砂利を節約できます。
ごちゃごちゃ書いて分かりにくいと思いますが、要するに、手前から奥にかけて高くなるように土を削るというイメージです。
砂利を敷く
土を削った後に砂利を敷きます。クラッシャランや粒調砕石が締まりやすいのでおすすめです。
敷いた後は足で踏んだり石で叩いたりして引き締めます。先に書いたように削った面は水平とは限らないので、転圧器などを使うより、足で踏む方がやり易いかもしれません。

基礎固めに道具を使用するのであれば、こちらのタンパーがおすすめです。
DIYで使用するのに丁度よい転圧器具はホームセンターでも並んでいることが少ないので、店舗で探すよりインターネットで購入するほうが手っ取り早いかもしれません。
石を仮置きする
転圧した後に石を仮置きして、再度、石の組み合わせや全体的な幅、高さを確認します。
仮置きした後は、そのまま次の工程に進んでも、一旦全て外しても良いです。やりやすい方法でしましょう。
なお、実際に組んでいく過程で、石の組み合わせを変更したり、幅と奥行きを調整するための石の足し引きをしたりすることが往々にしてあります。仮置きの段階で決めていた組み合わせに固執する必要はないと思います。

モルタルで実際に組む
実際にモルタルで地面に石を接着していくときは、
①手前から
②厚い石から
が原則です。
手前の厚い石を先に置くことで、他の薄い石を同じ高さに合わせるための下に入れる砂利を留めることができます。
加工されていない自然石なので完全な水平になることはありませんが、水平器でおおよそ水平になるように砂利やモルタルで調整しながら置いていきます。若干で良いので奥から手前にかけて水が流れるように勾配を付けると奥に水が溜まらない段になります。

目地をモルタルで埋める
目地の仕上げについては好き好きではありますが、躓いたり小さい石が外れたりするのを予防する対策は必要です。
私は石を組む流れで一緒に目地にもモルタルを入れます。一連の流れで固める方が、一体的で強固な段になると思います。
目地のモルタルは少し水を多めにして柔らかくすると仕上げやすくなります。
下の写真がモルタルを入れた後です。今回も仮置き時点での組み方とは違う仕上がりになりました。

最終的に、上の写真から石を2個付け足しました。

下の段から見るとこんな感じです。

まとめ
実際に作る前は、石段作りは敷居が高く感じる方もいると思いますが、やってみればなんとかなります。
石段は他にはない趣を出してくれます。頑張って作った甲斐を感じることができると思いますので、ぜひ挑戦してみてください。
この記事では分かりづらい部分や足りない説明が多々あると思いますが、少しでもDIYの石段作りの参考になれば幸いです。
石を使用する庭造りについては他の記事もあります。よろしければご覧ください。



