この記事は自宅の庭や運営している店舗など、管理している敷地内に植木を植えることを検討している方に向けた内容です。
生活空間に木があることは、気持ちが安らぐとか景観が良くなるなどの心理的なメリットがありますが、心理的な部分は嗜好によって個人差があるので、今回は心理的な部分は抜きにして、木があることが生活にどのように影響するのか、物理的な点を挙げて植木の力を再確認したいと思います。
植木は温暖化対策・猛暑対策におすすめです。
メリット
日陰ができて涼しい
まず多くの人が思いつくであろう、木陰ができて涼しいというメリットです。
夏真っ盛り太陽カンカン照りで、屋外ではとてもリラックスできないときでも、木陰があるだけで少しでも外で過ごしやすくなるのではないでしょうか。
逆に、冬になると日光を遮って寒くなるのでは?と思う方もいるかもしれませんが、落葉樹を選べば冬は葉が落ちて日光を遮ることはありませんし、わずかではありますが、木の幹や枝が日光を貯めて温もりを伝えてくれます。
木陰が生まれるというのは当たり前に感じることですが、このメリットは他の多くのメリットが派生していく、重要な要素になります。
壁やコンクリートの照り返しや蓄熱を防げる
夏に日影ができるというということは、壁や駐車場のコンクリートなどの直射日光を受ける面積が減り、蓄熱が少なくなります。蓄熱が少なくなるだけでなく、直射熱が減ることで照り返しによる輻射熱も減ります。
真夏に日が沈んだ後、建物の外壁や、アスファルトとかコンクリートの地面を触ったことがある人なら分かると思いますが、結構な熱を保っていますよね。
蓄熱が少なくなれば、建物の内外問わず温度が下がって快適性が増します。エアコンに要する電気代も減るのではないでしょうか?
対流が生まれる
日影が作られ、日なたとの温度差が生じることで対流が生まれ空気の入れ替えが起こるので風が生まれます。
そうなることで、木陰の部分だけでなく樹木の周囲全体の温度を下げることに繋がるのです。
雑草が抑制される
日影が生まれるので雑草の成長が抑えられます。夏の雑草処理はかなりの労力を要しますが、植木を上手にレイアウトして木が健康に育てば、雑草処理の労力を大きく減らすことができます。
葉の蒸散で涼しい
やっと木陰関係以外のメリットとなります。
学校の授業でも習いますが、葉は蒸散という活動をします。蒸散とは、根から吸い上げた水分と、葉の表面の気孔から吸い込んだ二酸化炭素を使って植物にとっての栄養を作り、水蒸気と酸素を放出する活動です。
蒸散は水分と二酸化炭素の他に、日光を必要とするのですが、日光を使うということは、ガンガン日が照る暑い夏こそ活発になるので、暑い夏の空気を水蒸気で冷やしてくれるということです。
他にも物理的なメリットは色々あるのでしょうが、今回はこのくらいで。
デメリット
落ち葉
木、特に落葉樹を植えると落ち葉が多くなります。隣地の迷惑になったり掃除が大変になったり、悩みの種になります。
ただし対策が無いわけではありません。できるだけ隣地の迷惑にならないように隣地からは離して植えるとか、隣地近くには低木や、あまり落葉しない常緑樹を選ぶといったこともできます。
もしくは、隣地の人にも木のメリットを感じられるような樹種選択、植え方をするという考え方もあります。
これは自分だけで答えが出る方法ではありませんが、隣地の方々の庭の雰囲気や考え方が掴めれば良い方向に運べるでしょう。
また、落ち葉に関しては、敷地に余裕がある方は、集めておいて腐葉土にして使用するという方法もありますし、焚火やバーベキューの焚きつけに使用することもできます。
ちなみに、葉や枝を燃やした後の灰も草木の肥料になります。
このように上手に付き合う方法もありますので、木との暮らしを極める工夫をしてみてはいかがでしょう。
管理の手間
どれだけ管理が楽な樹種を選んでもノーメンテナンスとはいきません。メンテナンスにコストを掛けたくない人は、できるだけ剪定や病害虫などの知識を勉強して、最低限の観察や管理を自分でできるようにしたいものです。
全く樹木にまつわる知識がない状態のときは、自分で植木の管理をすることがハードルが高く感じるかもしれませんが、調べていくと案外、ハマっていくかもしれません。それくらい木って奥が深くて愛くるしいです。
剪定を自分でするのも、はじめは下手かもしれませんが、知識や経験を重ねていくたびに楽しくなります。モサモサしてる木を見るとすっきりさせたくてウズウズしてきます。盆栽にも目覚めるかもしれません。
まとめ
今回は植木が生活にもたらす物理的なメリット・デメリットという括りで書いてみました。
メリットはざっくり言って“暑さを和らげる”で、デメリットは“管理が大変”です。
それはそれとして、樹木が好きな人、もしくは樹木を好きになってしまう可能性を秘めた人にとっては、何よりも心理的なメリットが大きいです。
庭が狭いからという理由で植樹を躊躇している方もいるかもしれませんが、狭くても樹種の選択や植え方、考え方次第では大きな問題なく木との生活ができるかもしれません。
また、庭が狭いから少しだけしか植えないようにしようという考え方がありますが、木って実は複数本を寄せて植えた方が元気に育ったりします。
これは日照をどれだけ好むかなどの木の性質が違うからなのですが、日当たりが良いことが全ての樹種とって良いとは限りませんので、その辺も含めて調べたり考えたりするのも面白いと思います。
樹高が手に負えなくなる高木を植えるのは躊躇してしまうという方には、植木の選定にこちらの記事を参考にしてもらえるかもしれません。
こちらはおすすめの植木屋さんです。品種も樹形も豊富で選択肢が多いので助かります。
植木の植え方や用土についても別の記事でまとめています。
植木を選定中の方に向けた別の記事もあります。よろしければご覧ください。










